東尾久の約240坪の底地、1億弱で落札 東京地裁本庁2024年5月15日開札

東尾久の約240坪の底地、1億弱で落札 東京地裁本庁2024年5月15日開札

荒川区東尾久2丁目、都電東尾久三丁目駅もしくは日暮里舎人ライナー赤土小学校前から徒歩5分程度の787㎡の土地。準工業地域、接面道路は3方にあるが3~4mの42条2項道路だ。そして、土地上には件外建物が6棟あり、敷地利用権は対抗力を有する最先の賃借権。競売に付された経緯は、相続人による共有物分割の形式競売である。古家の建つ昔からの借地が相続によって所有者が変わって処分する必要が発生するというのは少なくないケースであるが、この物件の場合6棟の件外建物のうち1棟は昭和38年築の工場だが、他にはまだ新しい軽量鉄骨造の共同住宅、他の居宅も平成10年代の建築が含まれる。評価額は平米あたり48万円で約2億3千万円、借地権割合0.63、複数の借地人の存在により20%減価、競売市場性修正を経て売却基準価額は77,530,000円。当然に、地代は月額17万円程度にすぎないし、容易に使用収益は考えにくい。
結果は入札2札、開札で名前を目にする都内の別業種の会社が96,690,000円で落札、次順位資格者はいなかった。活用を急ぐのではなく、都内の規模のある一団の土地なので長く保有していくのだろうか。

東京地方裁判所本庁 2024年5月15日開札 令和4年(ケ)466号

 

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