■物件の概要
伊香保の旅館ホテルは時々競売となるが、休業中の場合が多く入札されることは少ない。今回売却となった物件は渋川市伊香保町の昭和46年築の4階建の約10室の旅館、土地は80坪をやや下回る。対抗要件を持つ賃借人が月額賃料20万円で賃借し旅館を運営している。温泉は隣地のタンクを使用しているが、この所有者は賃借人の所有物で売却対象外。実はこの旅館は10年前に競売で売却となり、入札2本で現在の所有者が取得しているのだが、その時の売却価格は売却基準価額を下回る579万円だった。今回の評価額は土地679万、建物571万円で売却基準価額は3,460,000円。
■入札の結果
開札の結果は、入札は何と15本。売却基準価額の5.8倍の20,000,005円で個人名での落札、最高価に次ぐ入札は不動産会社で18,181,818円だったので、極端に乖離した金額での落札ではなかった。
前橋地方裁判所本庁2025年5月20日開札 令和6年(ケ)103号事件