■物件の概要
一定のサービスなどが付加する高齢者向けマンションが時々競売で売却の対象となるが、物件価格以外に権利金が発生することが多く、購入者も限られるなど、転売に不利な要素が多く入札は少ない。この日開札の小金井市桜町のサービス付き中高齢者向け分譲マンション「小金井ヘルス・ケア・マンション」、昭和53年築の約33㎡の1DK。年齢等の入居制限があり、一部返還されるが権利金等で470万円が必要。評価額は建物現価率17%で233万円、敷地は地上権で借地権価格を加算し積算価格284万円から、市場性修正でサービス付き中高齢者向けの地上権マンションということで70%を減価し売却基準価額は650,000円。10名近い共有者は相続で所有権を取得し、申立人は共有者のうち1名。
■入札の結果
価格は安いが需要はあるのか、と思われたが、入札は1本。買受可能価額の580,000円で落札したのは申立人である共有者だった。
東京地方裁判所立川支部2025年3月4日開札 令和6年(ケ)258号事件