この日最も入札が多かった物件は、中央区日本橋蛎殻町1丁目 水天宮前駅210m、北東側11m区道と北西側6m区道に面する商業地域61.45㎡の土地と昭和46年11月築RC造6階建延床面積343.66㎡の建物、建物所有者は法人で土地は同法人代表者が所有し、店舗および居宅に使用していたが空家。この建物、隣接する建物と併せて一棟の建物を構成している区分所有建物で内部で往来が可能。関係人によれば、建築当初の規制により単独の建物としての建設ができなかった経緯でこのようなかたちになったとのこと。申立は根抵当権の設置を受けているメガバンク。付近の地価は1,450,000円/㎡で評価額は土地は9千万円余り、建物は1100万円で合計1億3万円、区分所有建物ということで再建築の懸念などで市場性修正で20%減価され売却基準価額は約6592万円と低めとなった。
入札の結果は、この日の開札で最多入札となる26本、基準価格の4.2倍の約2億7800万円で都内の宅建業ではない法人が落札、次順位資格者はいなかった。
東京地方裁判所 令和6年7月10日開札令和6年(ケ)25号事件