厚木の底地、賃借中の共有者自ら落札 横浜地方裁判所小田原支部2024年9月18日開札

厚木の底地、賃借中の共有者自ら落札 横浜地方裁判所小田原支部2024年9月18日開札

厚木市妻田西2丁目、本厚木駅から2900mの22m市道に面する2種住居地域の160坪の土地。土地上にはS62年築の鉄骨造3階建の共同住宅が建っているがこちらは売却対象外で、建物の敷地利用権は買受人に対し対抗力を持つ賃借権、地代は月額28,000円。複雑なことに、この件外建物の所有者である土地賃借人は、本件土地共有者で、自分の土地を自分以外の持分の地代を支払って使っているのである。そして、抵当権などは設定されておらず申立人は相共有者。評価額は土地価格6332万円から敷地利用権価格を控除し、競売減価を経て1427万円。需要の非常に限定される不動産である。
開札の結果は入札2本、建物共有者である法人が15,775,339円で落札、次順位資格者はいなかった。本件土地共有者であり、土地賃借人であり、かつ、件外建物所有者が落札という珍しいケースとなった。

横浜地方裁判所小田原支部2024年9月18日開札 令和6年(ケ)3号事件

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