管理状態劣る一棟マンション、千葉市中央区末広二丁目S造4階建入札24本 千葉地裁本庁2023年3月15日開札

管理状態劣る一棟マンション、千葉市中央区末広二丁目S造4階建入札24本 千葉地裁本庁2023年3月15日開札

千葉市中央区末広二丁目、昭和62年築S造4階建、総戸数28戸の一棟マンションが入札24本で落札となった。全体を賃借人が転貸利用し25戸入居中(賃料は4~5万円程度)。原賃借人はすでに管理から離脱し、新たな法人が管理を行っている模様だが、居住者の陳述によれば、水道管の破裂や漏水や各所の破損など、管理状況が不十分である旨の指摘が多く、保守状態はあまり良くなく、賃料の支払先など判然としないようだ。さらに賃借人の死亡履歴がある。評価額は積算価格4509万円、想定収益約1492万円から収益価格4478万円だが、管理状態、居住者の死亡、賃貸借契約が不明瞭などの理由で30%減価し、売却基準価額は2050万円。なお、所有者が売買でこの不動産を入手したのは差押えとなる約5年前、一棟全体の原賃借権の設定と同時期でその時にはすでに転借人の多くが居住していたため買受人に対抗できる賃借権で、何名かは生活保護受給者。抵当権者は今回の申立債権者であるスルガ銀行、債権額は約2億円。開札結果は80,888,000円で個人が落札、最高価に次ぐ入札金額とは800万円以上の差があった。

千葉地裁本庁2023年3月15日開札  4(ケ)70号

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