不動産競売物件の落札価格が大きく上昇!市場回復基調を反映  エステートタイムズが2010年上半期の1都3県不動産競売統計を発表

不動産競売物件の落札価格が大きく上昇!市場回復基調を反映  エステートタイムズが2010年上半期の1都3県不動産競売統計を発表

■入札物件数について
東京都区部の入札物件は、1~3月期は前年同時期と比べ増加したものの4~6月期は急激に増加した昨年と比べて大幅に減り、今年上半期(1~6月期)の物件数は前年同時期比マイナス25%の1,435件でした。
東京都下及び、神奈川・埼玉・千葉の3県の物件数は昨年同時期と大きな違いはありませんでした。

■物件規模について
物件規模は、売却基準価額のメジアン(※1)が1,540万円から1,446万円と下がり、また、売却基準価額の価額帯では1,500万円を超える価額帯で減少、500~1,500万円といった通常の居宅の多い価額帯の物件が増加しており、事業用物件が目立った昨年と違い一般の居住用物件が増えた様子がうかがわれます。
また、物件種別の構成比でもマンションの占める割合が59.2%と前年同時期と比較し4.3ポイント上昇していることも同様の傾向を表しています。

■入札状況について
入札の状況は、不動産市場の回復感から好調で、リーマンショック後の沈滞感のあった昨年同時期とは大きく変化し、落札率は前年の83.2%から94.9%と上昇、落札物件の平均入札本数は8.1本から12.5本、価格は大きく上昇し、落札価額の売却基準価額との乖離率(かいりりつ)のメジアンは1.15倍から1.49倍となりました。
この傾向は東京都下及び神奈川・埼玉・千葉の3県でも同様で、落札率・入札本数・落札価格が大幅に上昇しました。

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