■物件の概要
東京地裁本庁の競売で入札がなく売れ残りとなる物件は珍しいが、この東十条駅近くの60坪弱の崖は過去に2回2024年の7月と10月に入札がなく3回目の期間入札である。北区岸町二丁目東十条駅460mの1種住居地域、土地上に建物は無く一部は急斜面、幅員の狭い3本の道路に接面するも、階段などどれも相当の高低差がある。ところで、1回目の売却時の評価では1平方メートルあたり約24万円だったものが今回は約2万8千円と大きく下がり、さらに過去に入札がなかったことを考慮し70%を減価し、当初3853万円だった売却基準価額は今回は138万円と3.5%になった。なお、申立債権者スルガ銀行の債権額は1億円を越えていた。
■入札の結果
3回目の売却であった今回の開札では入札が19本、700万円で個人名での落札で、次順位買受資格者はいなかった。
東京地方裁判所本庁 2025年2月26日開札 令和6(ケ)146号事件