■物件の概要
この日の開札では、ほぼ半数の物件が取下等で売却は中止となったため、落札物件は11物件と少なかった。その中で最も落札価格が高かったのが足立区保木間の一棟マンション。足立区保木間3丁目、竹ノ塚駅および六町から約2キロメートルの準住居地域16m区道に面する約118坪の土地に平成1年築7階建総戸数23戸のマンション、間取りは2DK~3DKが中心。ほぼ全室が賃貸中で年間賃料は2000万円余り、預託された敷金は約145万円、7部屋は対抗要件を持つ賃借人。賃借人の陳述によれば床の傾斜や水漏れ、排水不良、隙間風など不具合が述べられている。所有者は平成28年に売買で本物件を取得、申立人はスルガ銀行で債権額は3億円余り。評価額は土地は平方メートルあたり34万円で約1億2700万円、建物は現価率0.09で約3800万円、積算1億6000万に対し収益は2億4千万と乖離が大きく、調整後の売却基準価額は188,480,000円。
■入札の結果
入札はそれほど多くなく6本、都内の法人が283,333,333円で落札、次順位資格者はいなかった。

東京地方裁判所本庁2025年9月25日開札 令和7年(ケ)16号事件