首都圏の裁判所で最も入札本数が多いのは千葉地裁松戸支部なのだが、11月9日開札では入札数77本と、今年最も入札の集まった物件である。東武野田線六実駅至近、100坪余りの土地に鉄骨造4階建の平成7年築の建物、建物面積は561.78㎡、1階がコンビニエンスストアで2~4階は2DKが9戸の共同住宅。マイナス要素としては共同住宅部分は約半数が空家、店舗は対抗力のある賃借権で敷金700万円の預託があり、さらに土地上に件外建物の店舗がありこの敷地利用権も対抗力のある賃借権だ。売却基準価額は土地建物積算が約4500万円、年間想定総収益約1300万円で収益価格は約5400万円、敷地の20%弱が件外建物の敷地であることもあり、売却基準価額は24,380,000円と低廉だった。結果は入札77本が集まり、102,220,000円で他県の業者が落札。次順位買受申出額は101,000,000円だった。
千葉地方裁判所松戸支部 令和4年(ヌ)69号事件