■物件の概要
下町情緒の文京区千駄木、西日暮里駅6分の、2本の狭隘な2項道路に接面する1種住居地域で40坪余りの土地と2棟の建物。建築にはさらにセットバックが必要な模様。建物の1つは平成22年築の軽量鉄骨造3階建で所有者が居住、もう1つの建物は昭和40年築の木造2階建で、現況は3室の共同住宅として使用。対抗力を持つ法人が賃借し、1室に同社代表者が居住し、他室は賃貸に供しているが原賃借料は秘匿していおり不明。土地および前者の建物と後者の建物は別事件で申立となっているが債権者同じノンバンク。抵当権の設定は令和4年に6000万円の金銭消費貸借なので最近だ。評価額は土地は平方メートルあたり約70万円で約9200万円、建物は現価率0.51と0.12で合計約1150万円。賃貸中の建物は収益価格951万円との調整で価格が下がり、さらに賃借人が有益費の支出を主張する可能性で減価して、売却基準価額は59,550,000円。更地の評価額が約9200万円なので、低めの基準価額となった。
■入札の結果
入札は15本集まった。売却基準価額の2.5倍で戸建住宅などを販売する他県の不動産会社が落札、次順位資格者はいなかった。

東京地方裁判所本庁2025年9月25日開札 令和6年(ケ)316号、令和6年(ヌ)174号併合事件