■物件の概要
旭駅650メートルの、客室約120室の営業中のホテル、土地は近隣商業地域の約560坪、建物は平成2年築の6階建。所有者債務者は破産手続が開始していて、運営しているのは事業譲渡を受けた法人で所有権を主張している模様だが対抗要件を具備していない。設備はボイラーやエアコンが一部故障していて利用できない客室があるなど、不具合はある。1室は事務所として賃貸、宴会場は別会社が運営しているが、これはホテル自体の運営の主体が変わったことにより無権原占有の記載となっているにすぎないだろう。評価額は土地は平方メートルあたり約4万円で約6300万円、建物は現価率0.119で約2億5千万円、営業譲渡や用途の特殊性、規模過大、設備等の不具合から30%減価して売却基準価額は153,680,000円。
■入札の結果
営業中のホテルは一定の需要がある。入札は3本、181,800,000円で関西の不動産会社が落札、次順位買受申出人はホテル事業を全国展開する法人で申出額は171,120,000円だった。

千葉地方裁判所本庁2025年9月10日開札 令和6年(ケ)164号事件