松戸市新作、北松戸駅600mの1種住居地域3357㎡の土地と、延床面積3357㎡の9階建建物なので、競売物件としてはかなり規模が大きい。賃借人が一括賃借し転貸、居宅以外に店舗や事務所、2フロアはテニススクールなどに用いられいるが買受人に対抗力を持つ賃借権はなく、転借人に月額賃料は600万円程度でそのおよそ9割が原賃借権の賃料と設定され、転借人が預託している敷金も3000万円におよぶ。土地所有者は前所有者は死去した模様で故人の相続財産、建物所有者は法人で代表者はその土地所有者の子。申立債権者は建物建築時に極度額20億円の根抵当権を設定した都市銀行、その後には2番3番と滞納市税による抵当権が設定されている。およそ4億5千万の土地評価額に、2億円弱の建物評価額で、売却基準価額は391,050,000円。開札の結果は入札20本で最高価は建設会社の728,000,000円、次順位買受申出額は僅差で721,373,000円だった。
千葉地裁松戸支部2023年4月13日開札 令和4年(ケ)28号