追浜、間口狭小、人工地盤の傾斜地、3回目の売却で落札 横浜地方裁判所横須賀支部2025年6月12日開札

追浜、間口狭小、人工地盤の傾斜地、3回目の売却で落札 横浜地方裁判所横須賀支部2025年6月12日開札

■物件の概要
昨年から首都圏の競売物件の落札率が下がっているため、入札なしで再び売却に付される物件も目立つようになった。入札がなく再度期間入札に付される場合は原則として売却基準価額が概ね30~40%程度減価され、再び入札が無いとさらに減価となる。横須賀市追浜本町一丁目、追浜駅から徒歩10分程度の1種住居地域の100坪余りの山林だが、長い道の行止りの、隣地よりかなりの高さの人工地盤の更地。急傾斜地や擁壁用地が含まれ、土地の半分程度の宅地状の部分は安全性に懸念のある人工地盤が作られている。更地だが建築確認はあり、4.2メートルの道路に2メートル接面することとなっているが、専用通路の入口部分は1メートル未満で、さらに道路から宅地部分に至る20メートルはあるであろう通路部分は第三者の土地と一体で通行に供されている。この土地は建物の建築が可能かは不明。初回の評価額は標準画地価格である146,000円から画地条件にいる個別格差で大きく減価され売却基準価額は6,000,000円だったが入札なし。2回目の売却時は4,210,000円だがやはり入札なし。そして3回目の売却基準価額はかなり低くなり1,020,000円。担保不動産競売で保証会社の債権額は4800万円。
■入札の結果
維持管理や活用に懸念のある土地ではあるが、ここまで基準価額が下がった今回は入札はあった。入札4本で県内の法人が1,701,000円で落札、次順位買受申出額とは約9万円の差だった。

横浜地方裁判所横須賀支部2025年6月12日開札 令和5年(ケ)46号事件

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