■物件の概要
文京区本郷六丁目、本郷通り沿い東大正門の向かいの店舗である。商業地域の34坪の敷地に、築年不明の木造2階建ての建物2棟。100年続いたと言われる老舗のフルーツパーラーはすでに閉店し、建物は荒廃した空家で建物の入口はコンクリートパネルで封鎖。2棟の建物は外観上一体で内部往来可能な建物で区分が不明瞭、さらに隣家と外壁が密着している。隣地相続登記長期未了で土地の縄伸びがあり建物敷地が不明瞭、建物は増改築が繰り返され隣地上に存在する可能性。所有者は相続で所有権を得た多人数で、申立人は数年前から持分を少しずつ売買で取得してきた不動産会社である。評価額は土地平米あたり200万余で約2億2千万、建物はほぼ無価値なのでほぼ土地の価格で222,380,000円で評価、土地の不明瞭さや密着した建物で取毀の支障などで40%と大きく市場性修正し、売却基準価額は106,740,000円。
■入札の結果
入札本数はかなり多く25本が集まり、都内の不動産会社が基準価額の2.8倍の303,100,888円で落札、次順位資格者はいなかった。
東京地方裁判所本庁 2025年5月15日開札 令和6年(ケ)280号事件