船橋市二宮のシェアハウス基準価以下で落札 千葉地方裁判所本庁2025年7月2日開札

船橋市二宮のシェアハウス基準価以下で落札 千葉地方裁判所本庁2025年7月2日開札

■物件の概要
船橋市二宮2丁目のシェアハウスである。競売で良く目にするシェアハウスと言うと旗竿状の土地に木造2階建、個人所有が多いが、この物件は少し異なる。薬園台駅750メートル1種中高層住専地域の180坪の整形地で6.3メートル市道と4メートル私道に接面、但し隣地と高低差があり擁壁がある。建物は平成2年築のRC造3階建で1階は共用スペース、2階3階は28室の居室、さらに8台分の駐車場もあるずいぶん立派なシャハウスであるが、どうやら元々は独身寮として建てられた建物のようだ。賃料は共益費光熱費を含み5~6万円程度で長期居住者が多い。通常の管理がなされており、重大な不具合は無いようだ。但し、空室が多く現況調査時には5室は対抗要件の無い賃借人が居住しているが23室が空家。評価額は土地は平米あたり約11万円で約6000万円、建物は現価率25%で約3100万円、収益価格は想定年間賃料約1700万円で7150万円、売却基準価額は42,340,000円と満室時賃料に対して非常に低い。申立債権者はきらぼし銀行から債権譲渡を受けたサービサーで債権額は1億6500万円。
■入札の結果
競売で最も入札が集まるのは共同住宅なのだが、この物件は入札は1本だった。何と売却基準価額の0.86倍の36,600,000円で都内の不動産会社が落札した。

千葉地方裁判所本庁2025年7月2日開札 令和6年(ケ)421号事件

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