■物件の概要
横浜市磯子区新杉田町、新杉田駅260m、駅前広場に接する昭和46年築の8階建一棟ビル、低層階は店舗事務所の商業利用で3階以上が住居だが1階の全てが空家など商業部分は残念ながら稼働が低く、31戸のうち10戸が空家、21戸は主に対抗力を持つ賃借人に賃貸中で月額賃料計1,637,500円、敷金計3,823,000円、保証金1,100,000円の預託がある。所有者は平成30年に売買で取得した法人である。建築後年数が経過しているため、損傷個所や機能的陳腐化がある。競売開始以前に令和4年にすでに静岡銀行の差押えにより担保不動産収益執行事件が係属している。積算価格は土地は更地価格289,000円で129,180,000円、建物は現価率5%で30,850,000円で、約1億6千万円。収益価格の約1億円を考慮、空室の多さと老朽化で修正して売却基準価額は70,030,000円。
■入札の結果
この規模の物件としては入札が多く24本、結果は上記の地銀から債権譲渡を受けた申立人であるサービサーが2億9千万円で落札、次順位資格者はいなかった。
横浜地方裁判所2025年4月15日開札 令和6年(ケ)104号事件