■物件の概要
この事件は物件番号1~32の物件が盛大に15の単位に分割売却となったものだが、その中のひとつの売却単位だ。鹿沼市戸張町、鹿沼駅から1100メートル、近隣商業地域の約4坪の土地。無道路地で土地は隣地上の建物の敷地の一部、建物は当然に売却対象外だ。土地の利用権原は対抗力の無い賃借権で、土地の利用料として月額5,000円の収入はある。どうやら建築会社が建物建築後に越境がわかったようだ。評価額は平方メートルあたり約1万7千円で約25万円、敷地利用権価額を控除、さらに底地という事で減価し、売却基準価額は55,000円。
■入札の結果
この土地に最も価値を見いだせるのは、もちろん件外建物の所有者だろう。ところが、入札が8本も集まった。この土地自体の活用は想定しにくいので、件外建物所有者への転売を考えたのだろうか、8本というと宇都宮地裁の平均入札本数をやや上回る本数、鹿沼市の土地のみの売却物件としては異例の入札本数だ。結果は、無事件外建物の所有者が519,001円で落札、次順位資格者はいなかった。
宇都宮地裁2026年8月4日開札 令和5年(ヌ)8号事件
