2023年5月

  • 2023.05.29

再売却の敷地権なしの建物、今回も落札 さいたま地方裁判所熊谷支部2023年5月24日開札

競売では敷地利用権の無い建物もしばしば売却となる。代表的なケースは土地所有者と建物所有者が親族関係など、賃借権などの設定が無く土地を利用している場合で、今回も土地所有者と建物所有者は親子だ。土地の利用権がない、買った人は建物を取毀し、土地を更地にして返還する必要のある建物など誰も買わないだろうと思う方もいるが、実は概ね落札となる。比企郡ときがわ町大字西平、八高線明覚駅5800mの昭和59年12月築 […]

  • 2023.05.27

競売情報誌はオワコンか?相次ぐ休刊(廃刊)や廃業で物件情報誌はどうなる?

休刊の続く不動産競売物件情報誌 不動産競売も昔とは違って身近になり、今では競売物件はBITで誰でも簡単に情報を得ることができるようになりましたが、かつては不動産競売で入札しようと思えば、自ら裁判所の閲覧室に行くか、競売物件情報誌を購読するかの概ね二択の方法しかありませんでした。不動産競売情報誌を冊子で発行する会社は関東には4社ありましたが、歴史のある神奈川の特信情報(株式会社インフォスクエア)が休 […]

  • 2023.05.25

老人ホーム、競売で入居者が無権原に? さいたま地裁本庁2023年5月24日開札

加須市にある、11人が入居中の老人ホームが競売で落札となった。前回2022年12月7日の開札でも入札の対象となっていたがこの時は延期となり、今回再び期間入札に付されたのだが、前回売却時との大きな違いがあった。前回は賃借人である運営会社の一棟全体の賃借権が、競売での買受人に対抗できるものであり、すなわち居住者は引き続き居住することができた。それが、所有者と運営会社の間の賃貸借契約の解除により賃借権が […]

  • 2023.05.19

美浦村の原野に何が?8物件全て落札 水戸地裁土浦支部2023年5月19日開札

不動産競売であまり入札のない物件として挙げられるものに、地方の土地のみの物件がある。5月19日の土浦支部の開札では半分以上がその土地のみの物件だった。令和4年(ケ)17号事件だが、8つの売却単位に分割されている。所在は稲敷郡美浦村大字大山、最寄り駅から20キロメートル離れ、バス便もない霞ヶ浦に突き出たような、坪当たり1,000円未満の市街化調整区域の雑草の繫茂する原野。水道やガスといった供給処理施 […]

  • 2023.05.08

マウントマリーナ草津、予想外の落札 前橋地方裁判所本庁2023年4月25日開札

滞納管理費が過大で売却基準価額が1万円、リゾートマンションによくあるケースだ。吾妻線の長野原草津口駅から約14キロメートル、草津温泉の平成3年築、200戸余の9階建マンションの1階部分46.15㎡2LDK。滞納管理費が物件の市場での価格と同程度の約360万円あり、競売評価額を上回っている。管理組合が落札するだろう、おそらく管理組合もそのように考えたと思うが、入札数2本で県外の業者が58万円で落札、 […]